2011年11月23日水曜日

J1昇格を掲げ足元が崩れる

今シーズンを振り返って・・・

J1昇格を掲げたものの『J1昇格するんだ』という気迫は、クラブからもサポーターからも感じられなかった。
正しくいうと「バラバラ」だった。
シーズンが始まる前からもファンから「J2で楽しいからJ1昇格は無理して目指さなくてもいいんじゃないか」という声はいくつか聞こえてきた。

自分も無理してJ1を目指さなくていいと思っている。

FC東京・ジェフ千葉・ヴァンフォーレ甲府・柏レイソル・サンフレッチェ広島など、J1昇格に近いチームのホーム試合に遠征する機会に恵まれた。
そのホームの雰囲気と盛り上がりをリアルで味わうと、熊本のホームではあの雰囲気はまだ生まれていないというのがわかる。

J1昇格は目標ではなく「通過点」だ。
通過点を目標にしてはいけない。

勘違いしていたのだが、J1というカテゴリーは天上にあるわけではなく、ロアッソ熊本というクラブが歩んでゆく道の途中にある。
地道に行くしかないのだ。一歩一歩。

そもそもJ2のクラブが「J1昇格」を目標に掲げる意味はあるだろうか?
「強いチームを作り勝つ」
チームとして普通のことをやれば昇格圏内は自動的についてくるのだ。

勝手なことを言えば、サポーターの多くは「J1昇格」を100%望んではいなかったと思う。
それなのに、「J1昇格」を掲げてしまったのは誰のためなのかと思う。
昇格を掲げたのは、ファンの為ではない・・・というのだけは分かる。

ロアッソに必要なのは、地元に愛されるということだ。
しかし、今のロアッソは愛されているだろうか?正直なところ、古参のファンにすら愛されていない気がする。
基本的には愛しすぎてしまう人たちだ。
たくさんの選手が入れ替わるのに耐えれないだろう。
昨年活躍した主力が翌年は干されてしまう。それではチームを愛せないのだ。
『甘い』といえば甘いだろうが、それがどうしたのだ。ファンは頭ではなく心で動くものだ。
J1昇格するチームだから応援しているわけではない。

ファンはいまだに、木島や西、松岡や山内を懐かしみ追いかけている。
過去に対する愛情程度も、今のチームかけているかどうかは疑問だ。

自分の言いたいことはただ一つ。
『熊本に愛される熊本のチームになって欲しい』

ただ、それだけだ。